0を含む数字の順列|整数を作るときの考え方

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数字を並べて整数を作る問題では、数字の全ての並び方をそのまま数えるだけでは解けないことがある。
その代表例が、\(0\)を含む数字から整数を作る問題。
このような問題では、先頭に\(0\)は置けないという前提で並び方を考える必要がある。

先頭に0は置けない?

0を含む数字から整数を作る問題でダメな例と良い例を並べた画像
例えば、 \[0,1,2\] の3個の数字から2桁の整数を作ることを考える。
単純に\(0,1,2\)の3個から2個を選んで並べる順列を考えると
  • \(01\)
  • \(02\)
  • \(10\)
  • \(12\)
  • \(20\)
  • \(21\)
の6通りあるように見える。
だけど、
\(01\)
\(02\)
この2つは1桁の整数であって「2桁の整数」を満たしていない。
つまり、
  • 数字を並べて整数を作る問題では、先頭には0を置くことができない

これが最も重要なポイントになる。

0を含む数字の順列

3個の数字から2桁の整数を作るとき、全部で何個作れるかを考えるためのフローチャート
さっきの \[0,1,2\] の3個の数字から2桁の整数を作るとき、全部で何個作れるかを考える。
十の位は整数の先頭で\(0\)は使えないので\(1,2\)の2通り
十の位は整数の先頭で0は使えないので1,2の2通りを表す画像

一の位は十の位に使わなかった残り2個の数字から選ぶので2通り

一の位は十の位に使わなかった残り2個の数字から選ぶので2通りを表す画像

それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より

積の法則より0,1,2の3個の数字から2桁の整数を作るとき、全部で4個作れることを表した画像
\[2×2=4\] よって
4個
となる。

また、\(_nP_r\)を使って考えることもできる。
先頭の十の位だけは\(0\)以外の数字から選ぶので2通り
残り2個の数字から一の位を選ぶことは、残り2個から1個を選んで並べる順列と考えられるので\(_2P_1\)通り
それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より
nPrを使って0,1,2の3個の数字から2桁の整数を作るとき、全部で4個作れることを表した画像
\[2×_2P_1=2×2=4\] となり、4個と分かる。

\(0\)を含む異なる\(n\)個の数字を重複することなく用いて\(r\)桁(\(r\)≦\(n\))の整数を作るときは、「先頭の選び方」と「残りの並べ方」に分けて考えることができる。
  • 先頭は\(0\)以外の数字から選ぶので\(n-1\)通り
  • 残りの\(r-1\)桁は残った\(n-1\)個の数字から並べるので\(_{n-1}P_{r-1}\)通り
それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より、その個数は \[(n-1)×_{n-1}P_{r-1}\] と表すことができる。
こんな感じに、条件を満たす位置を先に決め、残りを順列として考えるという流れで考えることができる。
今回は先頭に\(0\)を置けないため、先頭の桁を先に決めてから残りを並べたということになる。

合わせて読みたい

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例題

「例題」という文字が書かれた画像。
横にした鉛筆を貫通するようなイラストが添えてある。
例題を解きながら、\(0\)を含む数字の順列の考え方を確認する。
0を含む数字の順列の考え方を確認する例題の画像

(1)6個の数字から4桁の整数を作る

0を含む数字の順列の考え方を確認する例題の(1)を強調した画像
\(0,1,2,3,4,5\)の6個の数字から4桁の整数を作る。
まず先頭の千の位は\(0\)にできないので\(1,2,3,4,5\)の5通り
千の位は0にできないので1,2,3,4,5の5通りを表す画像

百の位は千の位に使わなかった残り5個の数字から選ぶので5通り

百の位は千の位に使わなかった残り5個の数字から選ぶので5通りを表す画像

十の位は千・百の位に使わなかった残り4個の数字から選ぶので4通り

十の位は千・百の位に使わなかった残り4個の数字から選ぶので4通りを表す画像

一の位は千・百・十の位に使わなかった残り3個の数字から選ぶので3通り

一の位は千・百・十の位に使わなかった残り3個の数字から選ぶので3通りを表す画像

それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より

積の法則より0,1,2,3,4,5の6個の数字から4桁の整数を作るとき、全部で300個作れることを表した画像
\[5×5×4×3=300\] よって
300個
これが答え。

また、\(_nP_r\)を使うと
  • 先頭の千の位だけ特別に\(0\)以外の数字が来るので5通り
  • 残り5個の数字から百・十・一の位を選ぶことは、「残り5個から3個を選んで並べる順列」と考えられるので\(_5P_3\)通り
となり、それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より
nPrを使って0,1,2,3,4,5の6個の数字から4桁の整数を作るとき、全部で300個作れることを表した画像
\[5×_5P_3=5×5×4×3=300\] よって
300個
となる。

(2)7個の数字から5桁の整数を作る

0を含む数字の順列の考え方を確認する例題の(2)を強調した画像
\(0,1,2,3,4,5,6\)の7個の数字から5桁の整数を作る。
まず先頭の万の位は\(0\)にできないので\(1,2,3,4,5,6\)の6通り
万の位は0にできないので1,2,3,4,5,6の6通りを表す画像

千の位は万の位に使わなかった残り6個の数字から選ぶので6通り

千の位は万の位に使わなかった残り6個の数字から選ぶので6通りを表す画像

百の位は万・千の位に使わなかった残り5個の数字から選ぶので5通り

百の位は万・千の位に使わなかった残り5個の数字から選ぶので5通りを表す画像

十の位は万・千・百の位に使わなかった残り4個の数字から選ぶので4通り

十の位は万・千・百の位に使わなかった残り4個の数字から選ぶので4通りを表す画像

一の位は万・千・百・十の位に使わなかった残り3個の数字から選ぶので3通り

一の位は万・千・百・十の位に使わなかった残り3個の数字から選ぶので3通りを表す画像

それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より

積の法則より0,1,2,3,4,5,6の7個の数字から5桁の整数を作るとき、全部で2160個作れることを表した画像
\[6×6×5×4×3=2160\] よって
2160個
これが答え。

また、\(_nP_r\)を使うと
  • 先頭の万の位だけ特別に\(0\)以外の数字が来るので6通り
  • 残り6個の数字から千・百・十・一の位を選ぶことは、「残り6個から4個を選んで並べる順列」と考えられるので\(_6P_4\)通り
となり、それぞれの場合に対して次の場合があるので、積の法則より
nPrを使って0,1,2,3,4,5,6の7個の数字から5桁の整数を作るとき、全部で2160個作れることを表した画像
\[6×_6P_4=6×6×5×4×3=2160\] よって
2160個
となる。

定義を知る

場合の数
ある事柄について、起こりうるすべての場合を、もれなく、重複することなく数え上げること
順列
いくつかのものを、順序をつけて1列に並べる配列
積の法則
それぞれの場合に対して次の場合があるとき、掛けて数える考え方
\(_nP_r\)
異なる\(n\)個のものの中から\(r\)個を選んで1列に並べる順列の総数 \[_nP_r=n×(n-1)×(n-2)×\cdots×(n-r+1)\] \[_nP_r=\frac{n!}{(n-r)!}\]

まとめ

数字の順列では、普通の順列とは違い、「整数として成立するか」を考える必要がある。
特に、先頭に\(0\)を置けないことは最も重要なポイント。
こんな感じの問題では、条件を満たさなければならない桁から先に決めることを意識すると考えやすい。

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