ルートの整数部分と小数部分

ルートを整数部分と小数部分に分けて計算するとき、数直線をイメージすると分かりやすい。
とりあえず、プラス方向の「ルート」を考える。

数直線上のルートの配置がこんな感じ。
なんか最後の方すごく密になってる…。
この密具合も、なんとなく見ておけばイメージの手助けになる。

ルート平方根)っていうのは、2乗するとルートの中のになる数のこと。

整数部分と小数部分とは

ルートにはそれぞれ整数部分と小数部分がある。

ルート=【整数部分】+【小数部分】

こんな感じでルートは構成されている。
「ルートの整数部分」と「ルートの小数部分」を順番に判断していこう。

整数部分の判断

例えば、これらの数の【整数部分】と【小数部分】が何かを考える。
もう一度数直線を見てみると、

こんな感じの位置にいらっしゃる。
ここで、何の整数の間にいるかを考えなくてはならない。
このとき、いきなり何の整数の間にいるかを考えるんじゃなくて、
整数になるルートが何なのかをまず考えてから整数に直す
どういうことかというと、

こんな感じに、整数になるルートというのは限られているから、それを踏まえてそれぞれのルートの位置を考える。
ルートの位置を整数と整数の間に確定することができたら、

こんな感じに整数部分がどういう値になるのかが分かる。
これで、まず【整数部分】を求めることができた。

小数部分の判断

次は【小数部分】を考える。
小数部分は、ルートから整数部分を引くと出てくる。
つまり、小数部分はルートと整数部分の引き算の式で表すことになる。
これで、【小数部分】も求めることができた。

整数部分と小数部分を求めることで、

ルート=【整数部分】+【小数部分】

で表すことができる。

具体例

具体的に整数部分小数部分の値が求められている例題を見てみる。
とりあえず分母にルートがあるから、分母の有理化をする。

こんな感じに、分母を有理化した分数の形になる。
ここから、ルート=【整数部分】+【小数部分】で表すことを考える。
まずは、√2の【整数部分】が何かを考える。

こんな感じに小数で表すと「1.~」となるので、整数部分「1」になるということが分かる。
これで、まず【整数部分】を求めることができた。

次に、【小数部分】が何かを考える。
分母の有理化を済ませた例題の数を見てみると、分母が「」の分数であることが確認できる。
分母が「」ということは、分子が2の倍数にならないと整数にならないということ。

分子が「2+√2」、つまり、分子が「2+1.~」だと、数直線上では、

こんな感じの位置関係になる。
なので、

という風に考えなくてはならない。
これで【整数部分】を求めることができた。

次に、【小数部分】が何かを考える。
小数部分は、ルートと整数部分の引き算の式で表すことになる。

これで、【小数部分】も求めることができた。

定義を知る

ルートの構成

ルート=【整数部分】+【小数部分】

まとめ

まずは【整数部分】、「何の整数の間にいるか」を考える。
それから【小数部分】、「整数部分を引く」。
分数のときは分母の倍数が分子になる時が整数部分になる。

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