「次数」の意味は、掛け合わせた文字の個数(文字の指数の和)だった。
ある意味これは、「単項式」でのお話。
それとは別に、「多項式の次数」というのがあるらしい。
結論からいうと、
「同類項をまとめて整理した多項式において、各項の次数のうち、最も次数の高い項の次数」
これが「多項式の次数」と呼ばれるもの。
はいわからん~
何か文字が流れていって全く頭に入ってこなかった。
とりあえず、文章を分けて一つずつ確認しながら見ていくと、
①「同類項をまとめて整理した多項式」において、
②「各項の次数」のうち、
③「最も次数の高い項」の
④「次数」
この4つのステップでそれぞれ考えていけば、「多項式の次数」を理解できそう。
まず、「同類項をまとめて整理した多項式」というのは、
「同類項があればまとめて整理しておけよ」ということ。
同類項とは、多項式の項の中で文字の部分が同じである項だったはず。
なので、例えば、
こんな多項式があった場合は、同類項をまとめて整理しなくてはならない。
これで同類項をまとめて整理した多項式が出来上がり!
①クリア!
項とは、多項式の中の各単項式なので、それぞれの項に注目しようというステップ。
じゃあそれぞれの項の何に注目するのかというと、「次数」。
次数とは、 掛け合わせた文字の個数(文字の指数の和) だったはず。
これで「各項の次数」が分かった!
②クリア!
それぞれの項の次数が分かった中で、最も次数の高い項はどれか。
あくまでここでは「最も次数の高い項」に注目すること。
なので、次数が2である
こちらの方が 「最も次数の高い項」 です!
③クリア!
そしてこの方の次数、 掛け合わせた文字の個数(文字の指数の和) は、
2
④クリア!
できた。
なので、
の次数は
2
これで「多項式の次数」を探し出すことができた。
今導き出した「多項式の次数」は、「n次式」とよく示したりする。
n次式とは、次数がnの多項式 のこと。
つまり、多項式の次数が「2」の、
この式は、2次式と言うことができる。
他の多項式で考えてみると、
→3次式
→4次式
ということになる。
次数は、掛け合わせた文字の個数(文字の指数の和) なので、
他の文字があっても、それらすべて足し合わせた個数が次数となる。
定数項とは、次数が0の項のこと。次数が0というのは、文字の指数が0ということとほぼ同じ意味。
指数とは、数や文字の右肩に付記して、その累乗を示す数字や文字なので、
文字がついてない数字だけの項のことを定数項という。
多項式の中の一つの項としての表現が「定数項」と表し、
単純に文字のついてない数字だけを指すときは「定数」と表す。
というより、どちらかというと「変数」という言葉に対して「定数」という言葉があるという感じ。
変数というのは変化する数字、今まで「文字」と表していた箇所。
定数というのは変化しない数字のこと。
この変数と定数を使い分けることができれば、
これから出てくる関数を深く理解できるようになる。
多項式の次数 | 同類項をまとめて整理した多項式において、各項の次数 のうち、最も次数の高い項の次数 |
n次式 | 次数がnの多項式 |
定数項 | 次数が0の項 |
変数 | 変化する数字 |
定数 | 変化しない数字 |
言葉でまとめるとこんな感じ。
「多項式の次数」は4ステップで導き出せる。
①「同類項をまとめて整理した多項式」において、
②「各項の次数」のうち、
③「最も次数の高い項」の
④「次数」
導き出すというより、意味の構成か。